製造業のようなBtoBビジネスの場合においても、新しく取引先を検討する際には、まずウェブで情報収集する流れが一般的となりました。
また、製造業を含むBtoBビジネスの場合、即購入・成約につながる場合は少なく、会議や資料共有など、社内で十分な検討が行われた上で決済に至ることがほとんどです。
そのため、ウェブサイトには検討材料となる情報や自社の特徴・強みを分かりやすく掲載する必要があります。
今回は、集客・受注獲得ツールとして機能するウェブサイトを制作するために、参考になるウェブサイトのデザインやコンテンツについてご紹介いたします。
長野県の上田市で製造業などのBtoB業界に携わる方で、下記のような方に役立つ記事となっています。
- 新規のウェブサイト制作を検討されている方
- ウェブサイトを集客ツールとして活用したい方
- 既存のサイトリニューアルを検討されている方
- 上田市の地域性や特色を重視したウェブサイトデザイン・コンテンツを求めている方
- 成功事例を参考に方向性を考えたい方
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
翔陽
アルミ合金鋳物の製造業を営む企業様のウェブサイトになります。
良い意味で製造業らしくない、スポーティなかっこよさがあり、軽やかで爽やかな印象を受けます。
スポーツ飲料のラベルに使われていそうな爽やかなブルーを差し色に、薄いグレーとダークグレーのすっきりとした配色になっています。
フォントは、丸みのあるゴシック体を使っており、若々しくフレッシュな雰囲気になっています。
まだまだ知られていない魅力や可能性を秘めているアルミという材質で、従来の特性のとどまらず先端分野にも展開していく、という意気込みがフレッシュで爽やかなデザインからも伝わります。
伝えたい思いや信念に合わせたデザインとなっています。
ファーストビューでは、アルミの元素記号が書かれた「○△□」のくるくる回転する記号が配置されています。
何を扱う製造業なのか、一目でわかります。
トップコンテンツは、思い紹介→製品について→事業内容→会社情報→採用情報、の王道の情報設計となっています。
「私たちは、アルミ合金鋳物のスペシャリストです。」「アルミってどんな材質?」「翔陽ができること」といった各セクションのタイトルコピーの書き方からは、BtoBを意識して、その業界に詳しくない人でも、わかりやすく、少しでも製品に興味をもてるようにするための工夫が見られます。
ユリ電気商会
高速道路交通システムを主な事業分野とされている企業様のウェブサイトです。
ファーストビューに事業内容を網羅したアイソメトリックなイラストが使われており、何を事業としているのかイメージしやすくなっています。
全体的に爽やかで優しげながらも、知的でメカニックな印象も感じられるサイトです。
薄いグレーをベースに、くすみを感じるシアンブルーをメインにした、爽やかかつ知的な印象の配色が使用されています。
癖のない日本語フォントと横に潰れた雰囲気の英語フォントを、太めのウェイトで使用することで、真面目さや安定感を残しつつも親しみやすい柔和な印象を受けます。
トップページのコンテンツは、こちらも、信念→事業内容→自社製品→会社情報→お知らせ→採用情報の王道の配置になっています。
お問い合わせフォームに、「資料請求」「お見積り」といった獲得項目がないことから、会社のイメージや事業内容を知ってもらい、宣伝や知名度向上を目的としていることがうかがえます。
力石化工株式会社
http://chikaraishi-kako.co.jp/
長野県坂城町にあり、金属メッキ化工を専門とする企業様のサイトになります。
男性的なスタイリッシュさ、シャープで堅実な雰囲気が感じられるサイトになっています。
グレーをベースにしたモノトーンな配色に、ゴールドのような茶色とグレーのグラデーションを差し色に使用されています。グラデーションカラーからは、金属らしいメタルな質感を感じます。
日本語フォントには余計な飾り気のない、すっきしたフォントを太めのウェイトで使っており、細すぎず男性的な凛々しさや堅さも感じられます。
トップコンテンツは、サービス内容→採用情報→お知らせ→会社情報の順で配置されています。
納品までのフローを含めたサービス内容を、1番目のコンテンツとして配置していること、そして、フロー詳細(下層ぺーじ)では、相談ベースのお問い合わせや試作品依頼も受け付けている旨、添付してほしい資料なども丁寧に記載していることから、相談や試作依頼も含めた幅広い受注獲得を目指していることがうかがえます。
また、トップの下部に配置されることが多い採用情報を2番めのコンテンツとしてもってきており、採用獲得の優先順いが高いと見受けられます。
どの分野の製造を生業としているのかが第一印象でわかるのはもちろんのこと、伝えたい情報の優先順位を考えてコンテンツ配置順が練られたサイトになっております。
弊社の制作事例
弊社では、見やすく使いやすいデザインだけでなく、集客や獲得を重視したウェブサイトのご提案も行っています。
以下は過去に制作を担当させていただいた、製造業系、工業系のウェブサイトになります。
長野県上田市の企業様を始め、ウェブサイトで他社と差をつけたい、集客・顧客獲得を狙いたい企業様は、ぜひCruwにお任せください。
道路開発株式会社
道路開発様 https://www.doukai.co.jp/
制作実績ページ:https://cruw.co.jp/work/#workItem764
道路素材であるアスファルトの質感や強度をイメージさせるシャープでスタイリッシュなデザインです。
道路の魅力が一目でわかるレイアウトになっています。
こちらもどの分野の製造を生業としているのかが第一印象でわかるデザインに仕上げています。
コンテンツでのポイント:
- アスファルトの特長や用途を詳しく解説したコンテンツページ
- 施工事例ギャラリーで製品の実際の使用例を視覚的に訴求
- 会社概要や技術力、環境対策などの企業情報を丁寧に掲載
情報設計でのポイント:
- 製品情報 → 施工事例 → 会社情報 → お問い合わせの流れで、受注に繋がる自然な導線
- 施工事例のカテゴリー機能で必要な情報にスムーズにアクセス可能
- スマートフォンにも対応したレスポンシブデザインで普及性を確保
また、ご自身でコンテンツやデザインが自由にカスタマイズできるようになっています。
田中開発有限会社
田中開発様 https://tanaka-kaihatsu.jp/
制作実績ページ:https://cruw.co.jp/work/#workItem741
製造業らしい誠実感のある爽やかで堅実なデザインに仕上げました。
コンテンツのポイント
- トップページで取り扱い製品と主要事業を簡単にわかりやすく紹介
- 各製品および事業の特長、用途、価格、施工方法を詳しく解説した内容ページ
情報設計のポイント
- 製品情報 → 事業内容 → 会社情報 → お問い合わせの流れで、受注に繋がる自然な導線
- スマートフォンにも対応したレスポンシブデザインで普及性を確保
まとめ
集客・受注獲得ツールとして機能してくれる工業系の製造業のウェブサイトにするには、扱っている製品や事業分野がぱっと見てわかるようなデザインであることはもちろん、ターゲットに合わせた情報設計が重要になってきます。
製造業や工業やインフラ関連の業種は、ターゲットが企業になることが多く、どんな企業が見込み客になるのか知っておくことが大前提となります。
自社の強みをどういった順番で見せていけば獲得につながるのか、ターゲットユーザーの行動や心理をよく分析しなければなりません。
今回紹介したサイトは、どのサイトも取り扱う分野がわかりやすく、伝えたい情報の優先順位によって情報設計がきちんと行われているサイトになっています。
製造業のサイト制作を検討されている方は、ぜひ上記のサイトを参考にしてみてください。