時代の変化により、運用に悩んでいる写真館やフォトスタジオのオーナー様はいらっしゃいませんか?
証明写真機の普及、行事や節目の記念に写真を撮ってもらう文化の衰退、スマートフォンの普及で誰でも写真が簡単に撮れるようになったことが原因で、写真館やフォトスタジオを利用する人が年々少なくなってきています。
写真館やフォトスタジオならではの魅力をウェブサイトで発信することで、お客様に「ぜひ撮影をお願いしたい!」と思ってもらうことができ、新たな顧客の獲得につながります。
今回は、撮影をお願いしたくなるような写真館・フォトスタジオのウェブサイトのデザインをご紹介します。
写楽館・ふぁんふぁん
静岡県に店舗展開している写真館スタジオです。七五三・お宮参り・ウェディング・ロケーションフォト・マタニティ・成人式・入学式・卒業式などの記念日の撮影ができます。
パステルカラーを差し色とし、星やガーランドなどのあしらいを随所に使うことで、ポップで楽しい印象を与えるデザインになっています。ファーストビューの写真も、写真アルバムを連想させる可愛らしい形にされています。「写真とともに楽しい思い出を残してほしい」というコンセプトがよく伝わるデザインです。
トップページには、撮影メニューがサムネイルで並んでおり、ユーザーの目的に合った情報にすぐ辿り着けるようになっています。各メニュー詳細を見てみると、撮影のこだわり、料金、過去に撮影した方のフォトギャラリーが見れるようになっており、この写真館ならではの魅力やサービスの誠実さが伝わります。
コンセプトの詳細ページでは、衣装から撮影まで一貫しておこなうトータルプロデュース、撮影ロケーションの選択、写真データのダウンロードなど、写真館ならではの様々なサービスがあることを写真でわかりやすくアピールしています。
日日花
「かしこまらない写真館」をコンセプトにした大阪府にある写真館です。
グレーとベージュをベースに黒を差し色にした質素な配色で、フォントもシンプルで飾り気のないものを使用しています。ファーストビューでは、日常を切り取ったような自然体を写した写真をスライドショーで流しています。飾らないありのままの姿を写すことを大切にしたいという思いが伝わるデザインになっています。
撮影プランでは、「1日1組限定」「持ち込み自由」を訴求し、自然体を引き出すことにこだわり、丁寧に撮影をおこなっていることがわかります。
写真を撮ってもらうのが苦手な人、撮影までの準備が大変で億劫に感じている人、子どもがいてきちんとした写真を撮ってもらうのが難しい人でも、気軽に「撮影をお願いしたいな’」と思わせくれます。
ナビゲーションがなく、ランディングページのような1ページで完結する構成です。コンセプトを見て気になったお客様が、撮影プラン、写真館の雰囲気を順に見れるようになっています。
ナビゲーションや固定ボタンがない分、コンセプト以外の各セクションに「予約ページ’」ボタンが設置されており、素早く予約に移れるようにする工夫が見られます。
画面左下には、Instagramにつながるボタンが固定されており、実際に利用したお客様のフォトギャラリーを見ることができるようになっています。
鈴木心写真館
「撮った日が、記念日。」をコンセプトにしている東京都の写真館です。
グレージュを基調にビビッドピンクを差し色に使った、レトロでほんの少し遊び心を感じられる配色になっています。また、ファーストビューでは、懐かしい雰囲気と品の良さを感じられる色調の写真を使用しています。撮影した日が特別な日に感じられるよう、最高の表情を引き出す楽しいコミュニケーションと撮影テクニックに自信があることが伝わるデザインです。
ナビゲーションには、「撮影する」「知る」「見る」「予約する」ボタンが設置されており、さらに下層のページへのリンクが全て表示されるため、ユーザーの目的のページに遷移しやすくなっています。
Mariée
愛知県と岐阜県を中心に店舗展開しているブライダルフォトスタジオです。
ココアのようなブラウンとミルクティーベージュをベースに、ゴールドがアクセントとして使われた配色で、女性らしい甘めの雰囲気を演出しています。ティアラを模したあしらいが所々に施されており、ブライダルらしさや高級感を感じられます。
コンセプト詳細では、花嫁と花婿のこだわりを実現できること、衣装選びや流行に合わせた着付け・ヘアメイクも可能であることをアピールしています。「結婚式当日は撮影時間がない」「結婚式は挙げられないけれど、自分達だけの特別なフォトウェディングをお願いしたい」と考えているカップルが、申し込みたくなるなるような工夫されています。
画面右には、「来店予約」「資料請求」「お問い合わせ」のボタンが固定で表示されており、ユーザーがすぐアクションを起こせるようにしてあります。
まとめ
写真館やフォトスタジオを利用する機会が減る中、ウェブサイトから新たな顧客を獲得するには、ターゲット層に刺さるコンセプト、コンセプトや魅力がよく伝わるデザインと内容にすることが前提として大切になります。
これら以外にも、準備物を揃えるサービス、演出へのこだわりや撮影テクニックなど、写真館やフォトスタジオでしかできないサービスや価値をアピールしたり、来店へのハードルを下げたりすることも必要です。
写真館・フォトスタジオのウェブサイト制作を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。