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ホームページ制作に補助金は使える? 小規模事業者持続化補助金の対象になる費用と、申請前に知っておきたい注意点【2026年】

竹節 大輝 /

Web制作・ホームページ制作

「ホームページを作りたいけれど、補助金は使えるのだろうか」。新しくホームページを作るときやリニューアルを考えるとき、気になる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、従業員の少ない会社やお店なら、「小規模事業者持続化補助金」でホームページの費用の一部が補助される可能性があります。ただし、ホームページだけでは申請できないことや、補助される金額に上限があること、交付が決まる前に契約すると対象外になることなど、知っておきたい条件がいくつもあります。

この記事では、2026年11月時点で公開されている公募要領(第20回、第8版)をもとに、ホームページ制作の費用に関わるところを整理しました。

  • ホームページの費用に使える補助金と、補助される金額の目安
  • 対象になる費用・ならない費用
  • 申請から公開までのスケジュールと、申請前に確認したいこと

なお、Cruwは補助金の申請のお手伝い(申請書の作成など)はしていません。この記事は、制作会社の立場から「補助金を使って作るなら、ここに気をつけてほしい」という点をまとめたものです。申請についての最終的な判断は、必ず公式の公募要領と、地域の商工会議所・商工会でご確認ください。

結論:使えるのは主に「持続化補助金」。補助はウェブ関連で30万円まで

ホームページの制作費に使える代表的な補助金は、国の 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> です。小規模な事業者が、販路開拓(新しいお客様を増やす取り組み)のために使う費用の一部を補助する制度です。

第20回公募のポイントを、ホームページに関わるところに絞ってまとめると次のとおりです。

項目内容(第20回公募)
対象小規模事業者(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他・宿泊業・娯楽業は20人以下)
補助率補助の対象になる費用の3分の2(賃金引上げ特例のうち赤字の事業者は4分の3)
補助の上限50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例の条件を満たすと上乗せあり。ただし特例を希望して条件を満たせないと、上乗せ分だけでなく補助金の全体が交付されない)
ホームページの費用「ウェブサイト関連費」として計上。この費用で受け取れる補助金は 30万円(税込)まで
ホームページだけの申請できない(チラシや展示会、機械装置など、ほかの費用と一緒に申請する)
申請の受付2026年11月5日(木)〜12月15日(火)17:00
商工会議所・商工会の書類(事業支援計画書)の発行受付2026年12月4日(金)まで
採択の発表2027年3月ごろの予定
事業の期限2028年3月31日(金)まで

出典:小規模事業者持続化補助金事務局『小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> 第20回公募 公募要領(第8版)』(2026年7月21日) https://r6.jizokukahojokin.info/

大切なのは、「ホームページを作るための補助金」ではなく、「お客様を増やす取り組みを支援する補助金」 だという点です。自社で経営計画を立て、その計画の中でホームページが必要な理由を説明する必要があります。

ホームページの費用で、対象になるもの・ならないもの

公募要領では、ホームページに関わる費用は「ウェブサイト関連費」にまとめて計上することになっています。販路開拓のためのウェブサイトやECサイト、システムの開発・構築・更新・改修・運用にかかる費用が対象です。

公募要領に挙げられている例から、ホームページ制作に関わるものを抜き出すと次のとおりです(右の列の最後の行は、すべての費用に共通する対象外の条件です)。

対象になる費用の例対象にならない費用の例
商品を販売するためのウェブサイトの作成や更新補助事業の期間内に、公開・運用まで至らなかったホームページやランディングページ
効果や作業内容が明確な、ウェブサイトのSEO対策既に導入しているソフトウェアの更新料
商品販売のためのウェブサイトに載せる宣材写真の制作家庭用・一般事務用のソフトウェア
ウェブサイトに載せる、商品・サービスを販売するための画像や動画の作成有料で配信する動画の制作
ウェブサイトやシステムに関するコンサルティング・アドバイスの費用交付が決まる前に発注・契約・支払いをした費用

注意したいのは次の3点です。

  • 期間内に公開しないと対象外:作りかけのまま期間が終わると、補助の対象になりません
  • 写真や動画もウェブ関連費に入る:ホームページで使う写真・動画の制作費は「広報費」ではなく「ウェブサイト関連費」に含めます。そのため、ホームページ本体と合わせて30万円の上限の中に収める必要があります
  • 会社の紹介だけでは弱い:「お客様を増やす取り組み」のための費用であることが前提です。どの商品・サービスを、誰に向けて広めるためのホームページなのかを、計画ではっきりさせておくことが大切です

補助される金額を計算してみる

補助金は「対象になる費用 × 3分の2」で計算し、そこに費目ごと・全体の上限がかかります。

たとえば、消費税の課税事業者が、次の2つで申請する場合を考えてみます(課税事業者は、消費税を除いた金額で計算します)。

費用金額(税抜)3分の2補助される額
ホームページ制作(ウェブサイト関連費)60万円40万円30万円(ウェブ関連の上限)
新商品のチラシ(広報費)15万円10万円10万円
合計75万円50万円40万円

この場合、補助されるのは40万円で、残りの35万円と消費税は自己負担です。

ホームページだけで見ると、税抜45万円(45万円 × 3分の2 = 30万円)で上限に届くため、それを超えた分には補助がつきません。予算を考えるときは「制作費の3分の2が戻る」とは考えず、上限で頭打ちになることを前提にしておくと安心です。

また、金額によっては次のルールもかかります。

  • 50万円(税込)を超える発注:2社以上から見積もりを取り、安い方に発注する(相見積もり)。難しい場合は理由書が必要
  • 50万円(税抜)以上で作ったホームページ:「処分制限財産」に当たり、一定の期間(通常は5年間)、補助の目的以外に使ったり、廃棄したりするには事務局の承認が必要になることがある。ただし、目的に沿った改良や機能の強化は、この「処分」には当たりません

申請から公開までの流れとスケジュール

持続化補助金でいちばん気をつけたいのが、スケジュール です。補助の対象になるのは、交付決定日以降に発注・契約し、事業の期間内に支払いまで終えた費用だけです。

第20回公募の場合、流れはおおむね次のようになります。

  1. GビズIDプライムのアカウントを取る:電子申請に必要です。取得に時間がかかることがあるので、早めに準備します
  2. 経営計画・補助事業計画を自社で作る:どんなお客様を増やすために、何をするのかをまとめます
  3. 商工会議所・商工会に「事業支援計画書(様式4)」の発行を依頼する:2026年12月4日(金)が受付締切です
  4. 電子申請する:2026年12月15日(火)17:00締切
  5. 採択の発表:2027年3月ごろの予定
  6. 見積書を出して、交付決定を受ける:採択の発表から、おおむね1〜2か月かかる場合があります
  7. 交付決定のあとに、制作会社と契約して制作・公開する
  8. 実績報告書を出し、金額が確定してから補助金を受け取る(補助金は後払いです)
  9. 事業が終わって1年後に、効果を報告する

つまり、今回の公募で申請した場合、ホームページの制作を始められるのは早くても2027年の春以降です。「すぐに新しいホームページが必要」という場合は、補助金を待つかどうかも含めて考える必要があります。

Cruwでホームページを作る場合、制作期間の目安は2〜4ヶ月です(ホームページ制作の流れと期間)。事業の期限(2028年3月31日)には余裕がありますが、写真や原稿の準備に時間がかかることも多いため、交付決定のあとは早めに動き出すのがおすすめです。

申請前に確認したい5つのこと

1. 自社が「小規模事業者」に当たるか

従業員の数で判断します。商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)は5人以下、製造業その他は20人以下です。会社の役員や同居の家族の従業員は、人数に含みません。医療法人や一般社団法人など、対象にならない法人もあります。

2. 地域の窓口が商工会議所か、商工会か

申請の窓口は、事業所のある場所によって「商工会議所地区」と「商工会地区」に分かれます。上田市の中でも、地域によって商工会議所の地区と商工会の地区に分かれます。どちらに当たるかは、公募要領に載っている検索サイトや、それぞれの窓口で確認してください。

3. ホームページ以外に、一緒に申請する取り組みがあるか

ウェブサイト関連費だけでは申請できません。新商品のチラシ、展示会への出展、新しいサービスのための機械装置など、販路開拓の取り組みの全体の中で、ホームページをどう使うかを考えます。

4. まだ発注・契約していないか

交付決定の前に発注・契約・支払いをした費用は、補助の対象外です。 すでに制作会社と契約して作り始めている場合、そのホームページの費用は対象になりません。補助金を使う予定があるなら、見積もりや相談までにとどめておきましょう。

5. 申請書を自分で書けるか、誰に相談するか

公募要領では、事業者が自ら経営を見直して計画を作ることが前提とされています。第三者の支援を受けた場合は、その相手と支払う金額を申請書に書く必要があり、書かなかった場合は不採択や交付決定の取消しになります。高額なアドバイス料を求める業者への注意も、公募要領に書かれています。

相談先としては、まず地域の商工会議所・商工会が身近です。事業支援計画書の発行のために、どちらにしても相談することになります。

そのほかの補助金はどうか

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

名前から「ホームページにも使えそう」と思われがちですが、この補助金は、事務局に登録されたITツール(ソフトウェアやサービス)の導入を支援する制度です。会社紹介のホームページを作るだけの目的には向いていません。予約や受発注などのツールの導入を考えている場合は、公式サイトで確認してください。

上田市の補助金

上田市にも、事業者向けの補助金がいくつかあります(2026年11月時点で市のホームページを確認)。

  • 中小企業者等販路拡大事業補助金:国内外の展示会への出展を支援する制度です。対象経費は出展料や搬出入費などで、ホームページの制作費は挙げられていません
  • ブランディング支援事業補助金:信州上田ブランドの向上につながる新商品の開発や販路開拓を支援する制度です(令和8年度の募集は7月に開始)。ホームページの制作費が対象になるかは、市のページだけでは確認できませんでした

市の制度は、年度の途中で受付が終わることもあります。使えるかどうかは、上田市の商工課(0268-23-5395)か、市のホームページの補助金の一覧で確認してください。

よくある質問

ホームページだけで補助金を申請できますか?

持続化補助金では、ウェブサイト関連費だけでの申請はできません。チラシ、展示会、機械装置など、販路開拓のためのほかの費用と一緒に申請する必要があります。

すでに作り始めたホームページの費用にも使えますか?

使えません。交付決定の前に発注・契約・支払いをした費用は、補助の対象外です。

Cruwで申請書を作ってもらえますか?

Cruwでは、補助金の申請のお手伝い(申請書の作成など)はしていません。申請については、地域の商工会議所・商工会にご相談ください。ホームページで何を伝えるか、どんなページが必要か、費用はどのくらいかといった、制作の内容についてのご相談やお見積もりは、無料でお受けしています。

補助金が採択されなかったらどうなりますか?

審査があるため、不採択になることもあります。その場合は補助を受けずに作るか、次の公募を待つか、計画を見直すことになります。補助金を前提に予算を組む場合は、採択されなかったときのことも考えておくと安心です。

まとめ

  • ホームページの費用に使える代表的な補助金は、小規模事業者持続化補助金。補助率は3分の2で、ホームページなどのウェブ関連で受け取れるのは30万円(税込)まで
  • ホームページだけでは申請できず、交付決定の前に契約した費用は対象外。期間内に公開しないと補助されない
  • 第20回公募は2026年12月15日締切。採択は2027年3月ごろの予定で、制作を始められるのはその後

補助金を使うかどうかにかかわらず、大切なのは「誰に、何を伝えて、どんなお客様を増やしたいか」をはっきりさせることです。それは補助金の計画づくりにも、ホームページづくりにも、そのまま役立ちます。

Cruwでは、ホームページ制作のご相談から、ご提案書・お見積書の提出までを無料で行っています。費用の考え方はホームページ制作の費用はいくら?、制作会社を選ぶときのポイントはホームページ制作会社の選び方でもまとめています。「補助金を使うかまだ決めていないけれど、まず何が必要か相談したい」という段階でも、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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