
AIO(AI検索最適化)対策をしたら、本当に効果はあるのでしょうか。 Cruwは2026年9月27〜28日に自社サイトで7つのAIO対策を行い、結果がわかりしだい報告するとお伝えしていました。この記事がその報告です。 結論は、Googleの生成AI機能での表示は79%増えましたが、ChatGPTなどのAIからの訪問はほぼ横ばいで、対策の効果とはまだ言い切れません。うまくいった数字だけでなく、変わらなかった数字や悪くなった数字も、そのまま公開します。
この記事でわかること
- AIO対策の前後33日間で、表示・順位・訪問がどう変わったか
- 増えた数字を、そのまま「効果」と言えない理由
- 自社で効果を確かめるときの4つのコツ
結論:Googleの生成AI機能での表示は増えたが、効果とはまだ言い切れない
対策の直前の33日間と、直後の33日間を比べました。
| 指標 | 対策前(8/26〜9/27) | 対策後(9/28〜10/30) | 変化 |
|---|---|---|---|
| Googleの生成AI機能での表示回数 | 2,330回 | 4,170回 | 79%増 |
| AI Assistant経由の訪問(GA4) | 11セッション | 12セッション | ほぼ横ばい |
| 検索からのクリック数 | 733回 | 715回 | 2%減 |
| 検索での表示回数 | 約2.31万回 | 約2.35万回 | ほぼ横ばい |
| 検索の平均掲載順位 | 18.5位 | 14.3位 | 上昇 |
| 検索のクリック率 | 3.2% | 3.0% | わずかに低下 |
検索の数値はGoogleサーチコンソールの「ウェブ」検索、AI Assistantの数値はGA4(Googleアナリティクス)のものです。対策の一部は9月27日に行ったため、対策前の期間と1日だけ重なっています。
なお、GA4の「AI Assistant」は主にChatGPTなどのAIサービスから来た訪問です。Googleの生成AI機能から来た訪問は検索からの訪問に含まれるとみられ、分けて確認できません。そのため、1行目と2行目は別のサービスの数字で、「表示が増えたのに訪問につながらなかった」という比較にはなりません。
Googleの生成AI機能で目にしてもらう機会は増えたものの、検索からのクリックやChatGPTなどからの訪問が増えたとは言えません。 33日はまだ短く、この期間には記事の追加や、サイトのテーマ(デザインのもとになるプログラム)の入れ替えなど、他の変更もありました。今の段階では「良い兆しはあるが、効果の証明にはなっていない」というのが正直な評価です。
生成AI機能での表示は79%増。増えた分の内訳は?
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」には、生成AI機能での表示回数を確認できるレポート(ベータ版)があります。Cruwのサイトでは、対策から2週間ほどたった10月中旬ごろから、1日あたりの表示が目立って増えました。

ページごとに分けると、増えた分の大半は3つのグループで説明できます。
| ページ | 対策前 | 対策後 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 新しく公開した記事 | 0回 | 688回 | +688回 |
| Font Awesomeの記事(タイトルと説明文を修正) | 199回 | 790回 | +591回 |
| px→vw変換ツール(計算式とよくある質問を追加) | 132回 | 670回 | +538回 |
| トップページ(h1とタイトルを修正) | 99回 | 178回 | +79回 |
| タイトルを修正した他の8ページ | 322回 | 355回 | +33回 |
| 個別の対策をしていない既存のページ | 1,590回 | 1,500回 | -90回 |
ページ別の合計は2,342回→4,181回で、サイト全体の数字(2,330回→4,170回)とは少しずれます。「新しく公開した記事」は、2026年9月28日以降に公開した記事です。
増えた分の約37%は、対策とは別に公開した新しい記事でした。残りの大部分はFont Awesomeの記事とpx→vw変換ツールの2ページです。一方、個別の対策をしていない既存のページは、全体では少し減っています。
対策が効いたようにも見えますが、はっきりとは言えません。
- 同じ対策でも結果が分かれた:タイトルを直した記事のうち、Font Awesomeの記事は大きく増えましたが、画像トリミングの記事は91回から57回に減りました
- 対策していなくても増えたページがある:faviconの記事は98回から119回に増えました。逆に、CSSのぼかしの記事は193回から101回に減っています
- サイトの外の理由でも動く:Googleがどんな検索で生成AIの回答を出すかが変わるだけでも、数字は変わります
なお、構造化データや著者情報の対策はサイト全体に関わるため、「個別の対策をしていない」ページにも影響している可能性があります。
このレポートでわかるのは表示回数だけで、どんな検索語句で表示されたのかや、回答の中でどう紹介されたのかまではわかりません。
社名や地域の検索はどう変わったか
社名「cruw」の順位は、実は上がっていなかった
| 検索語句 | 対策前(クリック/表示/順位) | 対策後(クリック/表示/順位) |
|---|---|---|
| cruw | 3/45/6.8位 | 9/76/7.6位 |
| 株式会社cruw | 3/5/1.0位 | 5/12/1.0位 |
| クルー | 0/33/15.7位 | 0/14/13.9位 |
前回の記事では、3か月の平均をもとに「cruwは12位」と紹介しました。ただ、対策直前の33日間だけを見ると、すでに6.8位まで上がっていました。もし3か月前の数字と比べていたら「12位から7.6位に上がった」と誤って報告するところでした。
一方で、「cruw」の表示とクリックは増えています。「クルー」は順位が少し上がりましたが、表示が少ないため、まだ判断できません。
地域の検索語句は上がったものが多いが、下がったものもある
| 検索語句 | 対策前(クリック/表示/順位) | 対策後(クリック/表示/順位) |
|---|---|---|
| 長野県ホームページ制作会社 | 0/114/18.5位 | 2/547/11.0位 |
| 長野県 ホームページ制作 | 0/22/30.6位 | 2/41/15.6位 |
| 上田市 ホームページ制作 | 4/40/7.4位 | 4/48/6.8位 |
| 上田市 デザイン会社 | 0/73/5.7位 | 2/77/7.2位 |
「長野県ホームページ制作会社」は大きく伸びましたが、この期間には「ホームページ制作会社の選び方」など、地域向けの記事も公開しています。AIO対策と新しい記事のどちらが効いたのかは、この数字だけでは分けられません。「上田市 デザイン会社」のように順位が下がった語句もあります。
AIに質問するような検索語句でも、上位に表示されるものがある
対策後の期間には、「ai検索で自社が出てこない原因は?」(13回表示・1.8位)、「seoをやっているのにai検索に自社が出てこないのはなぜですか?」(8回表示・2.2位)などで、上位に表示されました。ただし、表示はまだ少なく、クリックもありません。
対策したページの結果:良くなったものと、減ったもの
検索結果での変化を、ページごとにも確認しました。
| ページ | 行った対策 | クリック | 表示 | クリック率 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| トップページ | h1とタイトルを修正 | 35→65 | 1,103→1,312 | 3.2%→5.0% | 10.4→8.6位 |
| px→vw変換ツール | 計算式とよくある質問を追加 | 105→141 | 1,152→994 | 9.1%→14.2% | 4.0→3.8位 |
| Font Awesomeの記事 | タイトルと説明文を修正 | 17→22 | 599→969 | 2.8%→2.3% | 5.4→4.6位 |
| 画像トリミングの記事 | タイトルと説明文を修正 | 27→14 | 903→358 | 3.0%→3.9% | 10.7→8.5位 |
トップページとpx→vw変換ツールは、クリックもクリック率も良くなりました。Font Awesomeの記事は、表示とクリックは増えましたが、クリック率は少し下がっています。
一方、画像トリミングの記事は、クリック率と順位が良くなったのに、表示が大きく減ったためクリックは半分近くに減りました。クリック率だけを見ていたら、「成功」と誤解していたかもしれません。
自社で効果を確かめるときの4つのコツ
今回の振り返りでわかったことを、皆さまの会社でも使える形にまとめました。
1. 同じ長さの期間で、直前と直後を比べる
「cruw」の例のとおり、長い期間の平均と比べると、もともとの変化まで対策の成果に見えてしまいます。比べる期間の長さをそろえ、対策の直前と直後を比べましょう。
2. 対策をしなかったページも一緒に見る
対策したページの数字だけを見ると、増えた理由をすべて対策の成果だと考えてしまいがちです。対策しなかったページやサイト全体の動きと比べ、同じ対策をしたのに伸びなかったページも確かめると、思い込みを減らせます。
3. 表示・クリック・訪問を分けて見る
「AIの中で目にしてもらう」ことと「サイトに来てもらう」ことは別の成果です。また、Googleの生成AI機能とChatGPTなどは別のサービスなので、数字も分けて見ましょう。確認する場所は次のとおりです。
- AIでの表示:サーチコンソール →「検索パフォーマンス」→「生成AI」(詳しくは「サーチコンソールの生成AI検索レポート」)
- AIからの訪問:GA4 →「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の「AI Assistant」「AI Search」(詳しくは「GA4の新しいチャネル」)
- 検索での順位とクリック:サーチコンソールの「検索パフォーマンス」
4. いつ、何を変えたかを記録しておく
Cruwでは、変更の日付をコードの変更履歴(Git)で確認できたため、対策の前後を正確に分けられました。記事の公開やデザインの変更なども含めて、簡単なメモで構いませんので日付を残しておきましょう。あとから数字が動いた理由を考えるときの手がかりになります。
よくある質問
Q. AIO対策の効果は、どれくらいで出ますか?
一概には言えません。Cruwの場合、33日後の時点では、効果があったと言い切れる状態にはなっていません。表示が少ない語句も多いため、少なくとも数か月は同じ指標を見続けるのがおすすめです。
Q. 生成AI機能での表示が増えれば、問い合わせも増えますか?
必ず増えるとは言えません。今回も生成AI機能での表示は増えましたが、検索からのクリックは増えていません。AIの回答を読んで会社名を知り、あとから社名で検索する人もいるかもしれないため、社名検索の推移もあわせて確認しましょう。
Q. 効果がはっきりしないなら、AIO対策はしなくてもいいですか?
Cruwは、続ける価値があると考えています。会社の情報を正しく書き、著者を明らかにし、読者の質問に答えることは、AIだけでなく検索や、サイトを訪れた人にも役立つからです。ただし、AIO対策だけで集客が大きく変わると期待するのではなく、ホームページ全体の改善のひとつとして取り組むのがおすすめです。
まとめ
- 対策後の33日間で、生成AI機能での表示は79%増えたが、増えた分の約37%は新しい記事で、同じ対策をしても減ったページがあった
- ChatGPTなどからの訪問と検索からのクリックはほぼ横ばいで、社名「cruw」の順位も上がっていない
- 効果を確かめるには、同じ長さの期間で比べ、対策をしなかったページも一緒に見て、表示・クリック・訪問を分けて見る
Cruwでは、今後も同じ指標を確認していきます。「自社のサイトがAIや検索にどう見えているか知りたい」「数字をどう読めばいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。月額定額でホームページの集客改善をおまかせいただける「サイト改善おまかせパック」もご用意しています。






