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【RTX 5060 Ti】PCIe Gen5環境で画面フリーズ・自動再起動・電源が入らない不具合の解決方法

takefushi / 2026.05.27

その他

先日、社内の開発環境(Docker等)をさらに快適にするため、最新世代のグラフィックボード「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)」と、最新のAMD用マザーボード「ASRock B850M-X WiFi R2.0」を組み合わせた最新スペックのPCを導入しました。

しかし、使い始めてすぐに謎の画面フリーズや、電源が落とせない(落とすと数分間沈黙する)という致命的なトラブルに直面。

試行錯誤の末、パーツの故障ではなく「最新パーツ同士の制御バグ(初物バグ)」であることを突き止め、BIOS設定の変更だけで100%安定稼働させることに成功しました。今回はそのトラブルの全貌と、具体的な解決手順を共有します。

発生した2つの致命的な症状

今回の不具合は、以下の2段階で発生しました。

  1. 通常使用時の「画面フリーズ」や「自動再起動」 Dockerでの作業中などに画面がブラックアウト、または激しく乱れてフリーズしたり、前触れなくPCが自動再起動したりする。
  2. 電源オフ後の「数分間通電不可バグ」 フリーズ後に強制終了したり、電源を落としたりすると、本体の電源ボタンを押しても数分間PCが完全に沈黙する(一切反応しない)。数分放置して放電を待つと、ようやく電源が入るようになる。

パーツの初期不良を疑うレベルの挙動ですが、原因は意外なところにありました。

不具合の原因はPCIe Gen5の同期ズレ

原因を徹底的に調査・検証した結果、諸悪の根源は「PCIe Gen5(第5世代のデータ通信規格)」の制御エラーだと判明しました。

RTX 50シリーズとB850マザーはどちらも最新のGen5に対応していますが、まだお互いの制御(VBIOSやマザーのBIOS)が熟しきっておらず、負荷の増減時などに同期ズレを起こしていました。

さらに、電源オフ時の切り替え失敗により異常な電流や信号を検知した結果、電源ユニットやマザーボードの「保護回路(安全装置)」が誤作動してロックがかかり、数分間電源が入らなくなるという二次災害を引き起こしていたのです。

完全に解決した2つのBIOS設定手順

最新のBIOSにアップデートしても挙動が改善されなかったため、以下の「2つの設定変更(回避ルート)」を行うことで、完全にエラーを封じ込めました。

1. PCIeリンクスピードをGen4固定にする

速度が「Auto」になっていると、Gen5への切り替え時にクラッシュします。現状、実用上の性能差はほぼ体感できないため、安全のために上限をGen4にロックします。

  • 手順
  1. PC起動時に F2 または Delete を連打してBIOS(UEFI)画面に入ります。
  2. メニューの「Advanced」を選択します。
  3. AMD PBS Option > AMD Common Platform Module から PCIe x16 Link Speed を探し、「Auto」から「Gen4」に変更します。

これで通常使用時の画面フリーズや、突然の自動再起動は一切起きなくなります。

2. BIOSでDeep Sleepを有効化する

これを行っても「電源を切るたびに数分間起動しなくなる」という症状が残る場合、マザーボードの待機電力を完全にカットして保護回路の誤作動を防ぎます。

  • 手順
  1. PC起動時に F2 または Delete を連打してBIOS(UEFI)画面に入ります。
  2. メニューの「Advanced」を選択します。
  3. ACPI Configuration から Deep Sleep を探し、「Disabled」から「Enabled in S4-S5」に変更します。

注意:Windows側の「高速スタートアップ」も要確認 Windowsの「高速スタートアップ」が有効だと中途半端な終了処理になりバグりやすいため、コントロールパネルの「電源オプション」からあらかじめ無効(オフ)にしておくことも必須です。

まとめ:設定後はトラブルゼロで爆速稼働!

この2つの対策を行った結果、それまでの不安定さが嘘のように消え去り、数日間にわたりDockerをガンガン回しても、何度再起動やシャットダウンを試しても、エラー1つ起きない完璧な安定環境になりました。

最新世代(初物)のPCパーツはロマンがありますが、規格が新しすぎて制御が追いついていないケースが多々あります。もし「RTX 50シリーズを導入してからPCの電源周りやフリーズに悩まされている」という方がいれば、ぜひこの設定を試してみてください!